第25章
聖書の探求
クリスチャンは、聖書の何について知ればいいのでしょうか。聖書の学びは、聖霊の完全な導きによってなされなければなりません。聖霊は、私たちの教師であり、私たちは常に聖霊の導きを求めなければなりません(ヨハネ14:26;16:13)。早く簡単に聖書を学ぶ方法はありません。誰にとっても、非常な努力を要するものです。しかし、決して忘れてはならないのは、この本の著者がいつもともにいてくださっていることです。いったい誰が著者以上にその内容を知りえるでしょうか。もし理解できないところが出て来たら、その部分が何を語らんとしているのか神様に祈り求めましょう(ヨハネ14:26)。
Ⅰ.まず最初に、毎日聖書を読む一定の時間を設けましょう。
マタイの福音書から始めて新約聖書を通して読むといいでしょう。そして、次に創世記から始めて、聖書全体を読みましょう。聖書を通読したことがあると言うために読むのではなく、聖書が言わんとしていることを理解するために読みましょう。
Ⅱ.よく知らない言葉に出くわしたときは、辞書で調べるようにしましょう。
もし理解することのできない一節にぶつかったら、まず第一に、注意深くそれを調べて意味の把握に努めましょう。それでもわからない場合には、その箇所をメモしておき、機会があるときに注解書で調べるようにしましょう。
Ⅲ.聖句と聖句を比較してみましょう。
一節だけを根拠に教説を打ち立てないようにしましょう。聖書全体を通して一貫している教えを見出すようにいたしましょう。「真理は真理に矛盾することはない」のです。
Ⅳ.各章ごとに要点を書き出し、以下の問いに答えるようにするとううでしょう。
(1) キリストについて何を学んだか。(旧約聖書の中にも、救い主の型と影を見出すことができます。)
(2) その章の主要なメッセージは何でしたか。
(3) 求め得る貴重な約束は何ですか。
(4) 注目すべき聖句はどれですか。
(5) どのような罪を避けるように教えていますか。
(6) 見習うべき模範は何ですか。
(7) 難解聖句はどれですか。
Ⅴ.一日の間に読んだ内容について誰かと語り合うようにしましょう。これには二つの目的があります。そうすることで学んだ内容が自分自身の心に刻まれるでしょう。また、相手もあなたが得た祝福を分かち合うことができるのです。(マラキ3:16)。
Ⅵ.週に二つ、乃至、三つの聖句を覚えましょう。
まず、ヨハネ1:12、3:16、3:36、5:24、ローマ10:9 などのよく知っている聖句から始めます。暗誦聖句があなたの一部となり、心と精神に完全に刻まれるまで、すべての暗誦聖句をいつも復習しましょう。名刺サイズのカードに書き出して、それを持ち歩いて一日中それを使っておさらいするといいでしょう。こうすることで、あなたの生活は充実し、他人にも御言をより語ることができるでしょう。
Ⅶ.聖書の学びの最終目標は、言うまでもなく、学んだことを実践することです。
私たちは、みことばによって責められ、正され、より主イエスに似たものへと造りかえていただくべきです。(エレミヤ15:16)。聖書を学んでいるとき、永遠に変わることのない書を学んでいるのだということを覚えておきましょう。あなたが聖書から学ぶすべては、永遠に対する投資なのです。最善を尽くしてこれに臨みましょう。